「行ってみたい!」
「どうすれば行けるのかな?」
「校長先生にお願いしてみよう!」
ということで,本日3時間目, 校長室へ直談判にきた1年生のあるクラス。 声をそろえて「せーの!」「校長先生,屋上に行かせてください!」でも私もすぐにはGOサインを出しません。 私が「ここから先へ行ってはいけませんって書いてるよね。どうしてかな?」と問うと,
「危ないから。」
「けがするから。」
「落っこちるから。」
「死んじゃうから。」
口々につぶやく子どもたち。「そうだね。そんな危ないところへみんなを行かせられないなあ。」と話すと,
「でも行きたい!走らないから。」
「落ちないようにするから。」
と口々につぶやく子どもたち。 ある子が,「ルールを守るから!」と言いました。 「ルールを守るっていうけど、どんなルール?」と問うと,
「走らない。」
「先生の言うことを聞く。」
「上らない。」
「先生について歩く。」
「先生を追い越さない。」
屋上に行きたい一心で一生懸命考えます。友達の考えもしっかり聞いています。 「いい考えがいっぱい出たね。みんななら大丈夫だね。では担任の先生のお話をよく聞いて約束を守れるなら,屋上に行ってもいいことにします。」と話すとにっこり顔の1年生。 Airゆびきりで「指切りげんまん」をしました。さっそく静かに並びながら,屋上へ。
「アピタが見えた。」
「コメリが見えた。」
「すき屋が見えた。」
「イオンが見えた。」
「ぼくんちが見えたよ。」
「私んちこっちだよ。」
「中庭が見えた。」
「二宮金次郎が見えた。」
「あのはしごは何?」
「避雷針ってどれ?」
いろいろなものが見えたようです。見付けたものを字や絵でまとめます。約束をしっかり守って,さわやかな青空の下,屋上初体験をした子どもたち。 毎年恒例?の「屋上行きたい!校長室直談判」。 昨年は3クラス中2クラスでしたが、今年はいかに。 あくまで子どもたちから「行きたい」という声が上がることが大切です。 子どもにとっては屋上に行くことが目的ですが,授業のねらいは別のところにあります。 「行きたい!ではどうしたらいい?」と考え,行動に移すことが大切です。