6年生は,理科で水溶液の性質について学習しています。4つの水溶液の中には,食塩,炭酸水,塩酸,アンモニア水のいずれかが溶けていますが,見た目には区別がつきません。それぞれ何が溶けているかを調べて分類します。子どもたちは,仮説を立て,実験をしました。仮説通り,食塩水は食塩が水に溶けているので,蒸発させると白い食塩が出てきました。炭酸水は少し振ると泡が出ました。また,石灰水に入れると二酸化炭素に反応して白く濁りました。しかし,残った2つの水溶液に溶けているものが分かりませんでした。そこで,さびた十円玉をクエン酸水溶液に入れると表面がきれいになる現象を子どもたちに見せました。子どもたちは,金属を溶かして比べればよいと考えました。金属(鉄やアルミニウム)を入れると,1つは金属を溶かし,1つはアルミニウムの一部しか溶かしませんでした。塩酸は金属を溶かし,アンモニア水はアルミニウムの一部しか溶かさないことを知らされた子どもたちは,4つの水溶液すべてを分類することができました。