５年生を対象にしたメディアアンケートの結果，テレビ，ゲーム機，スマホ，タブレットなどのメディアを１日に２時間以上使っている子どもたちが，学年の６５％いることが分かりました。ゲームをやめられない理由として，「楽しいから」「今やらないといけない状況が続くから」などが挙がりました。やめたくても自分の意思でやめられなくなるメディア依存症になった子どもの事例が，養護教諭から紹介されました。「楽しいときに脳内に分泌されるドーパミンというホルモンの影響で，楽しいことが続かないとイライラしてくる，楽しい刺激をもとめ，やめられなくなる，冷静な判断をしたり，考えたりする脳の前頭前野が働かなくなり，病院での治療が必要になる」ことを知りました。そこで，どうすれば依存症にならずにメディアを使う時間をコントロールできるかを考えました。「休憩を入れて続かないようにする」「ゲーム以外のことで落ち着かせるために家族に協力してもらう」などのアイデアが出されました。子どもたちは，「依存症とはどういうことなのかが分かった」「ひどい人は，病院で治療する必要があることが分かった」「これからは，寝る前１時間はメディアをいじらないようにしたい」など，今回の学習を振り返っていました。