手塚治虫原作「雨ふり小僧」の演劇鑑賞会がありました。ある日,一人ぼっちの少年が,雨上がりの河原で妖怪雨ふり小僧と出会います。少年は,三つの願いを叶えてもらう代わりに,長靴をあげる約束をします。願いを叶えてもらううちに兄弟のように,二人は仲良しになります。ところが,少年は,約束を忘れたまま町へ引っ越してしまいます。一方,少年との約束を信じ,何年も何年も,約束の橋の下で待ち続ける雨ふり小僧。それから40年が過ぎたある日,大人になったかつての少年は,雨ふり小僧との約束を思い出します。大急ぎで橋の下へ向かうと,そこに雨ふり小僧が待っていました。子どもたちは,雨ふり小僧から,友情と約束の大切さや少年を想う両親の愛情,雨ふり小僧を見守る妖怪たちのやさしさなど,たくさんのメッセージを受け取りました。民話芸術座の皆様,すてきな演劇をありがとうございました。