新潟市立の学校図書館では、卒業を控えた子どもたちに、その図書館での貸し出し履歴等の読書履歴等をまとめ、メッセージを添えて提供していました。
令和4年度末、GIGAスクール構想の推進がさらに加速し、図書館システムが刷新されました。
子どもたち一人一人のタブレットから貸し出し状況や書籍の検索等が行えるようになるとともに、新潟市電子図書館の利用も可能となりました。
しかし、利便性の向上と引き換えに、これまでの学校図書館の貸し出し履歴等、データの引継ぎは難しく、そこはあきらめざるを得ませんでした。
図書室を覗くと、司書が黙々と作業をしていました。カッターナイフを手に、とても細かい作業をしていました。
しばらく見ていると、それは「しおり」であることが分かりました。よく見ると、しおりには一文書かれています。
- きょうはここまで
- つづきはまたあした
- このへんでひとやすみ
何だかほっこりするような一言に、四葉のクローバーが埋め込まれていました。
さらによく見ると、ローマ字で名前が書かれていました。
…卒業する子どもたちの名前でした。
※個人情報への配慮から、名前の部分は消してあります。
読書履歴を提供できない代わりに、卒業する子どもたち一人一人へのプレゼントと知り、さらに心がほっこりしました。