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2013.03.04

学校だより「真砂」第278号

 望ましい人間関係をつくるために

 

                         生活指導主任  小林 一郎

 

 子どもたちがいずれ社会人となり,自分の夢の実現のため,また,自分の親や子どもを守るために働く期間は,約40年です。人生80年とすると,人生の半分にもなります。職業人となったときに困らないように,必要な資質や人間性を身に付ける大事な時期を,今,子どもたちは過ごしています。いずれ自立していく子どもたちが,望ましい人間関係をつくることができるようになるために,人生の先輩であるお父さん,お母さんを始めとして,われわれ大人たちが,一緒に考え,行動していくことが大事だと思っています。

 今,子どもたちは,日常生活の多くの時間を,学校で同世代の子どもたちと一緒に過ごしています。ですが,いずれは会社で10代から60代といった幅広い年齢の人と一緒に働くことになります。そこでは,あいさつや返事など基本的なマナーが身に付いていることが,とても大事になってきます。また,仕事上,相手が苦手な人であっても上手くつきあっていかなければなりません。そうした人間関係を上手くつくれず,悩み,会社を辞めてしまう人も多くいます。ですから,学校へ通っている今のうちから誰とでも一緒に遊んだり学習したりできる望ましい人間関係をつくるための力を身に付けておくことが大事だと考えます。

 では,望ましい人間関係をつくるための力とは,具体的にどんなことなのでしょうか。

(1) あいさつや返事がきちんとできること

(2) 相手を不愉快にさせないために言葉遣いに気を付けること

(3) 相手を思いやる気持ちを進んで行動に表すこと 

 どれも当たり前のことですが,その当たり前のことがなかなかできない実態もあります。「そのうちできるようになるだろう」と待っているだけでは身に付きません。大人が子どもとかかわる時間をもち,子どもの誤った言動を温かく正していくことです。急がず,根気よく続けることで,当たり前のことが当たり前にできる環境がきっとできあがっていくことでしょう。

#真砂っ子のNOW