丸山小学校では、全員の先生が個人授業研究を行っています。今日は、1年1組で道徳の授業研究を行いました。「2わのことり」という題材です。ヤマガラさんのお誕生会に招待されたミソサザイさんは、ウグイスさんからも音楽会の練習に誘われます。いわゆるダブルブッキングの状況で「あなたがミソサザイさんだったらどうするか」という葛藤と判断についてみんなで考える場面でした。

担任の先生は、子どもの発言に「どうしてそう思ったの?」と問い返しながら、考えを掘り下げていきます。それを周りの子たちはよーく聴きながら、自分の考えと比べたり、さらに考えを広げたりしました。

黒板に状況を構造化する場面でも、子どもたちと対話をしながら一緒に行っていました。また、登場人物になりきって自分の考えた言葉で実際にやりとりする活動もしました。このように、可視化することや身体的活動を多く取り入れることで、子どもたちの集中とモチベーションを途切らせません。

子どもたちは互いの考えを活発に交流させながら、教師の気付かせたかった「自分も相手も大切にする」という道徳的価値への理解を深めていきました。さらには、振り返りの場面では、教師の予想を超えるような「大人顔負け」の抽象的な考えや、学んだことを日常生活に活かそうとする態度が多く見られ、日々、子どもたちは先生や友だちと学び合いながらどんどん力を高めていることを目の当たりしました。「だいじなことが2つあっても、みんなが行かない方を行
く。そしたら、みんなも来るかもしれないから」という、まるで「禅の教え」のような達観した境地。すごいと思いませんか!
