丸山小学校は地域に支えられています。「学校運営協議会」や「地域ボランティア」の方など、地域の方からたくさんのお力をいただきながら「社会に開かれた教育課程」を実現しようと取り組んでいます
学校の外においても「見守り隊」の方を中心に子どもたちの登下校の安全を見守っていただいています。今日はその1人である藤山の自治会長さんについて紹介します。

ある日の放課後、自治会長さんが地域を歩いていると小学生が自転車で勢いよく走って来るのを見かけました。スピードを上げたまま交差点に入りそうになるのを、「危ない!止まって」と大きな声を上げたことで、その子は止まり、交差点に進入してくる自動車も気づいて止まってくれました。おかげで事故を未然に防ぐことができましたが、当時その交差点には横断歩道がありませんでした。それが「市道横越藤山線2号」の藤山会館前の交差点です。

それがきっかけで、自治会長さんは、「自分の愛する藤山で悲しい事故を起こすわけにはいかない」、自治会長として「やるべきことはやる」という思いで立ち上がりました。令和6年3月から交差点に横断歩道を設置してもらうために運動を始めたのです。よくよく調べると、毎朝この道路「横越藤山線2号」には、1時間当たり230台(朝7時~8時)もの車が通ることが分かりました。丸山小学校に行ってその実情を伝えたり、各種会合の場で横断歩道の必要性を訴えて住民の方々の協力を仰いだりしながら、市議会議員さんや藤駒うぐいす育成部の皆さん、藤駒うぐいす公民館長さんらと協働して、要望書を作成して、令和6年の5月に江南区役所や江南警察署に提出しました。

自治会長さんたちの「子どもの命を守りたい」という強い思いが伝わり、区や警察が横断歩道設置に向けて動いてくれました。横断歩道を渡った後も子どもたちがより安全に小学校に通学できるよう、グリーンベルトまで付けてくれることになりました。

自治会長さんたちの努力が報われ、令和7年8月に立派な横断歩道とグリーンベルトが完成しました。それでもなお自治会長さんは毎朝交差点に立ち、子どもたちの安全を見守りながら「○○ちゃんおはよう」と元気なあいさつで子どもたちを学校に見送ってくださっています。

自治会長さんに学校HPのブログに載せることを伝えると、「目立つのは苦手だ」と恐縮されていました。来週の月曜日の10月13日、午前10時から藤山会館で、横断歩道とグリーンベルトの完成セレモニーが開かれます。自治会長さんたちもこのセレモニーに参加するそうです。この藤山地区以外にも、たくさんの地域の「見守り隊」の皆さんのおかげで、子どもたちが安心して学校に通うことができます。日々のご尽力に心から感謝します。本当にありがとうございます。