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2025.06.27

いじめ見逃しゼロキャラバン来校

本日、新潟県のいじめ見逃しゼロ県民運動の一環として、「いじめ見逃しゼロキャラバン」の人たちが来てくれました。今回、子どもたちにお話をしてくださったのは、シンガーソングライターのTSUNEI(ツネイ)さんです。TSUNEIさんは南魚沼市出身で東京や新潟を拠点に活躍されていて、こうやって県内の多くの学校や企業を回って、いじめ撲滅や人権感覚高揚のため精力的に活動されている方です。 TSUNEIさんは高校生のときに酷いいじめに遭いました。部活の友だちから陰口を叩かれたり、無視をされたり、ストレスで体に異常が出るぐらい毎日のようにいじめは続きました。今でも夢に見るぐらいだそうです。そのような自らの生々しい体験を語る1つ1つの言葉がとても重く、子どもたちは自分のことのようにその話に聞き入っていました。 でも、そんな辛い経験を乗り越える術も教えてくださいました。1つは「幽体離脱」です。それは自分の心と体を切り離すことで、心の痛みを少し感じにくくなるためのTSUNEIさん独自の対処法だそうです。そんな方法にすがるしかなかった当時のTSUNEIさんの心境を思うと心が強く痛みます。いじめを受けている人というのは、生きるエネルギーを奪われて、人に相談する勇気すらも出ないものだということを知り、子どもたちはいじめの残酷さを再認識したことでしょう。 そして、いじめを乗り越えるためのもう1つの対処法は「自分の好きにまっすぐになる」ことです。自分のやりたいことや夢があれば、周りの目や心無い声に振り回されず、まっすぐ前だけを向いて進んで行けます。TSUNEIさんにとってはそれが「歌」だったのでしょう。丸山小の大切にしている「自分力」に関わる考え方を教えていただきました。 さらには、人生は楽しいことだけではなく、辛いこともたくさんあることをお話しされました。そのことを「バネ」にたとえて、「強く下に沈んだ分、高く上に飛び上がるためのエネルギーに変わる」という、前向きなメッセージをいただきました。そして、いよいよコンサートの時間です。ご自身で作詞作曲された素敵な歌を2曲プレゼントしてくれました。会場には自然に笑顔と手拍子が生まれ、TSUNEIさんの前向きなエネルギーにあふれた音楽をみんなで一体となって楽しむことができました。 6年生の代表の人がお礼の挨拶をした後、キャラバンに参加した証である「いじめ見逃しゼロ県民運動」のカードとTSUNEIさんのラジオ番組のステッカーを全員の子どもたちの分をいただきました。 その後も、TSUNEIさんのご要望で、各クラスの授業の様子を見て回りました。中には、今日のキャラバンを受けて、早速、学級でいじめをなくすための取組について話し合っているクラスもありました。TSUNEIさんに質問する時間もありました。歌を聴いて涙が出たという感想を贈ってくれる子もいました。TSUNEIさんの気持ちが子どもたちに届いたことをご自身で確かめることができて、とても喜んで学校を後にされました。 6月はいじめやトラブルが多く起きる月と言われています。ですが、子どもたちはそのことを胸に留めながら丁寧に人と接し、1ヶ月を過ごしてくれたおかげで、大きな事件や事故なく6月を終えることができそうです。さらには、今日のいじめ見逃しゼロキャラバンで、一層、相手意識や人権感覚を大切にする気持ちが高まったことでしょう。
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