先週の猛暑にうって変わって、今週は梅雨の時期らしい雨でスタートしました。今日は5・6年生の活動を中心にレポートします。まずは、下のギザギザは何だと思いますか。

近くに「ここから見てください」という印がありました。

そこから覗くと・・・。

そうです。人?怪物?の口の中にいるように見えるのです。6年生が図工の時間に、「ここから見ると」という学習で作成したトリックアートだったのでした。校内のいろんなところに楽しい作品をつくってくれました。下はショートケーキでしょうか。

これは滑り台に見立てたのかな?

中庭がまるでサファリパークに!

横から見ても何だかわからない階段のポールも、斜めから見ると・・・。

お花やお魚に見えるのでした。こういう自分たちで風景をつくり変える体験って、私はとても大事だと考えています。最近よく地域興しのために「まちなかアート作品」のような取組をする自治体があります。「にいがた総おどり」のようなダンスイベントもそうです。今まで何気なく通り過ぎていたまちの風景が、自分たちの手を施すことで、ただの風景ではなくなり、自分だけのとっておきの場所になるのです。もっと言うと、このような経験は社会参画の素地となり、自分がどこで暮らそうとも、その場所をよりよくしようとする能動的な生き方につながるのです。

そんな楽しい作品を作ってくれた6年生は今日も一生懸命に勉強をしていました。6年1組は国語の授業、物語の導入の場面です。

仲間から出された疑問を「詳しく読むと分かりそう」「みんなの考えが分かれそう」「追究の課題」といった観点でグルーピングと、階層づけをしていって、学級全体で追究したい課題を決めていたのでした。グループで1つの思考ツールを使って、互いに根拠を言い合いながら、iPadの画面上で作業をしていました。

6年2組は算数「資料の整理」の学習です。柱状グラフの特徴や書き方を最初に確認してから、一人一人がグラフづくりをしていました。

担任の先生は、フリーハンドでグラフを書く子を許容しながらも、ちゃんと定規を使って書いている子も見逃しません。「何も言っていないのに定規を使っていてエライね〜」と褒めながら教室を回っていました。

先週自然教室を楽しんで帰って来た5年生はどうでしょう?5年1組も2組もクラス会議をしていました。子どもたちから議題を募る。子どもたちが主体になって改善策を話し合う。お試しでその改善策を実践する。試してどうだったか話し合う。そしてよりよくなるようにまた話し合う。このサイクルを通して、子どもたちの主体性と自治性が育まれます。

どちらのクラスも議題が「係の仕事」に関することでした。つい忘れる人がいるようです。もちろん忘れた人を攻めるのではなく、どうしたらみんなでカバーして行けるか?それぞれが知恵を持ち寄り、建設的に話し合いをしていました。このような日本式の学級活動が、今、世界で注目を集めています。様々な国から日本の学校に視察に来るほどです。きっと、どの国の人も争いのない平和で民主的な世界を求めている証拠だと思います。子どもたちのこの姿から本当に学んでほしいですよね。争う術しか知らない彼の国の首脳たちよ!