
「自己指導能力」という言葉を聞いたことがありますか?新潟市の教育で大切にしている子どもの資質・能力の1つです。子どもが主体的に課題を発見し、自分の目標を選択・設定して、自らの行動を決断し、実行する力のことです。丸山小では「自分力」として子どもたちに理解してもらっています。将来、自分の人生を切り拓き、自己実現していく素地をつくるため、私たちは日々の授業で、子どもに決定や選択、進め方を委ねる場面を意図的につくっています。
今日は5年生の家庭科調理実習を例に、その実際を見てもらいましょう。担任の先生は事前の準備や環境整備、そして危険の伴う場面での支援や補助に徹します。
あとは、最初から最後までグループで話し合い、協力しながら調理を進めます。
拠り所となるのは、教科書やワークシート、タブレット端末に保存した行程表などです。「先生教えてください」という言葉はひとことも聞こえませんでした。
教師は、「あーしなさい」「こーしなさい」という小言ではなく、「どうするんだったかな?」や「時間は大丈夫かな?」など気付きを促す言葉を子どもたちに投げかけます。中には、レシピを見間違って、キャベツを茹でる前に切ってしまったグループに「その経験も大事だね」と励まし、勇気づけていました。ドレッシングの調合だって少し配分をまちがって酸っぱくなってもご愛嬌!
そうやって自分たちで決めて、自分たちの頭で考え、自分たちの手足を動かして、苦労の末に完成したゆで野菜サラダです。友だちと分かち合う達成感の分、きっと料理のお味は増すのではないでしょうか。
そして、自分の学んだことをさらに知識として体系化するための振り返りは欠かせません。担任は「写真を撮っておいてね」と指示をします。写真と一緒に自分の感じたことや考えたことを後日iPadに記録するようです。
途中、様子を見にいらした先生もご相伴にあずかりニッコリ! 以上、子どもキッチンレポートでした!(あれっ?今日のブログのテーマ何だったけ)