スコップで道路や玄関の雪かきをしていると、「ありがとうございます!」と言っていくれる子が、昨年と今年を合わせて数人いました。言わされているのではない素直な言葉だったと感じました。
さて、なぜ、その子たちはその言葉を言うことができるのか。私は、次のようなことがその子の心の中で段階的に起こっているのだと思います。「① 人が雪かきをしていることに気付くことができる」「② 自分たちのためにやってくれていると気付くことができる」「③ やってくれている人に感謝の気持ちをもてる」「④ 恥ずかしがらずに言葉で相手に伝えることができる」
では、子どもたちはどの段階で止まってしまうことが多いと思いますか? 様々に考えはあるかと思いますが、いずれにしても、④まで到達できる子が、「ありがとうございます!」と言うことができるのだと思います。そして、これは、生まれつきでできるというものではなく、子どもたちが身近にいる大人の真似をしたり、大人から丁寧に教えてもらったりしたからこそできるのだと思います。だから、その子たちの保護者の方に、どのように育ててこられたのかぜひ聞いてみたいなと思っています。
道路や玄関に立ってくださっているセーフティスタッフの皆さん、地域の方、駐在所のおまわりさん、校外指導委員の皆さん、保護者の皆さんに対し、数人ではなく全員の子が「ありがとうございます!」と言っていることを心から願っています。