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2024.11.14

地域の防災上の課題を考える

地域の方との話し合いを通して

16名の地域代表の方からご参加いただき、全校総合「防災学習」の2回目を行いました。
地震に対する地域としての備えについて、地域の方から現状と課題についてお聞きしました。

地域の方からは、
「一人で避難することが難しい人のリストがある(行政と民生委員の方が持っている)」
「避難訓練を毎年実施している」などの話をいただきました。
一方で
「避難所を運営するための組織が整っていない(今、準備中)」
「避難所に置いてある非常食を確認したところ、賞味期限が切れていた」
など、心配な点についても率直にお話しいただきました。

最後は、一人一人が「月潟の一員として今後自分が取り組みたいこと」を考えて発表し、拍手を送り合っていました。生徒が書いた意見の一部を紹介します。

【生徒の意見】
〇もう少し災害に対する意識を深めることをしたいと思いました。家庭内や個人のカードにも書いてある通り、食料や日用品の備蓄をしっかりしたり、危険な家具の固定だったりなど不十分な部分や備えてない部分が多い気がするなと思いました。今一度、家庭内での話し合いをしたいなと思いました。

〇月潟の一員として、今後自分は家庭でできることの事前の備え(水や食料携帯トイレなど)をしておくことと、地域でできる防災訓練や、周りの人との関わりなどを大事にしていきたいです。そしてまずは自分ができそうなことから始めることが大事だと思いました。

〇自分がこれからしていきたい事は、避難所の運営方法の確認や避難場所の役割の手伝いをしていくことです。理由は1番分かっている場所だし何が置いてあるか分かるからです。

〇地域の方の話を聞いて、どんな面でどんな行動ができるのか疑問が多くありました。 私が今後取り組みたいと思っていることは、避難した後の行動について再確認した後に、実践してみるということです。 話を聞いてみた感じだと、準備が不十分だったりできていないことが思っていたより多かったので、確認だけで終わるのではなく、実戦あるのみだなと思いました。

予想以上の揺れにびっくり!

月潟中学校に「起震車」がやってきました。生徒たちは、地域の方や先生たちと一緒に起震車に乗り、過去に実際に起きた地震の揺れを疑似体験しました。

上の写真は「新潟地震(昭和39年6月16日)」の時の揺れを体験している1年生たちです。机につかまっていないと座っていられないくらいの大きな揺れでした。揺れている時間が長くて生徒はビックリしていました。

【生徒の感想】
〇震度7の地震は思っていたよりもすごくて、手すりにつかまっていないと飛んでいってしまいそうなほどだったので、これが実際に起きたらどうすればいいかわからなくて、パニックになってしまって冷静に行動することは確かに難しそうだなと思いました。なので、やっぱり防災バッグや家族との連絡手段の確認などの準備が大切なのだなと改めて感じました。

〇思っていた以上に揺れが大きくて、手すりや机にしっかりと掴まっていてもギリギリな状態で怖かったです。この揺れがいつ来るか分からないからこそ冷静に行動できる準備を日頃からしていきたいです。

参加していただいた地域の方の感想

〇生徒の皆さんの防災意識の高さに驚かされました。
〇中学生の時にこのような学習ができることは有意義で、これからの活動に役立ててほしいと思いました。
〇グループ全員からあがった言葉が「地域の方との繋がりをもっともちたい」という内容でした。とても嬉しく頼もしい思いに今後の期待が「大」です。
〇今後も地域で活躍してくれることを期待しています。避難所運営に関して大きな力になってくれると期待していますし、今の中学生ならできると感じました。


地域の方との活動を通して、防災を自分事として捉えてくれた生徒が多いように感じています。御協力頂いた地域代表の皆様、南区地域総務課の皆様、そしてふるさと未来創造堂の中野様、大変ありがとうございました。次回は11/18(月)に「避難所運営ゲーム」を通して避難所運営を疑似体験します。

#今日のできごと