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2024.04.10

学校だより第2号

 本日、学校だより第2号を発行しました。表示されない場合は「ダウンロード」をクリック(タップ)してご覧ください。なお、ホームページ版は、生徒が特定される可能性のある個人情報を伏せていますので、紙のたよりの内容と一部が異なっております。ご了承ください。

たよりに載せきれなかった入学式の校長式辞を下に掲載します。

【入学式 式辞】

 とてもあたたかな春の気配が感じられるようになりました。本日は,たくさんのご来賓や保護者の皆様のご臨席をたまわり,ここに令和6年度の月潟中学校入学式を挙行できますことに感謝申し上げます。

 保護者の皆様、このたびは、お子様のご入学、誠におめでとうございます。そして、27名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんが月潟中学校に入学してくるのを私たち教職員、そして在校生一同、本当に心待ちにしていました。

 皆さんは、今日から、月潟中学校の生徒となりました。中学校という新しいステージで、新たな一歩を踏み出し始めた皆さんが、一日も早く中学校の生活に慣れ、個性と能力を発揮して生き生きと学校生活を送ってくれることを願っています。

 さて、月潟中学校が目指す生徒の姿の中に「積極的に自らを高めていく生徒」というものがあります。新しい生活をスタートする新入生の皆さんに、中学校で自分を高めるために心がけて欲しいことをお話しします。それは、失敗を恐れずに、様々なことに挑戦してほしいということです。

 今から8年以上も前ですが、「下町ロケット」というテレビドラマがありました。そのモデルとなったと言われる北海道の植松電機という会社の植松社長さんは、「失敗しない人が実践していること」として次の3つをあげています。何だと思いますか?

1つ目は“何もしないこと。
2つ目は“できることしかしないこと。
3つ目は“言われたことしかしないこと。だそうです。

 何もしなければ失敗しませんし、できることや言われたことしかしかしなければ、失敗する可能性は低くなります。でも、それでよいでしょうか。植松社長さんが本当に言いたかったことは、「失敗しないこと」ばかり気にしていると、人としての成長があまり期待できなくなる。もちろん、自分や他の人の命にかかわるような大失敗は避けなければいけませんが、自分を成長させるためには、ある程度の失敗は恐れず、様々なことに挑戦しくことが大切だということです。

 もし失敗したら、失敗した原因を自分で考え、同じ失敗を繰り返さないように、次は別のやり方を考えればよいのです。失敗したことが自分を高めることにつながるのであれば、その失敗はただの失敗ではなく、「価値ある失敗」になります。中学校の新しい生活の中でうまくいかないことや失敗することもありますが、ぜひ、それを「価値ある失敗」に変えていってください。

 そして、安心して失敗できる学校にするためは、みなさん一人一人の協力が必要です。もし、「失敗したら他の人から笑われたり、ばかにされたりする」学校だったら、安心して「価値ある失敗」をすることができないからです。様々な個性をもった人たちを互いに認め合い、尊重し合える学校にしていきましょう。

 結びになりますが、ご来賓、保護者、そして地域の皆様、皆様のご期待にこたえるべく、私ども月潟中学校教職員一同、全力を尽くして教育活動に取り組んで参ります。新入生はもとより月潟中学校の全ての生徒の健やかな成長のために、今後ともどうか温かいお力添えを賜りたく、心よりお願い申し上げ、式辞といたします。

令和6年4月5日
新潟市立月潟中学校長  田中 良成

#たより