
5年1組で,算数の授業公開を行いました。
縦12㎝,横18㎝の長方形にぴったりと敷きつめることのできる正方形の一辺の長さを求めます。前の時間には「縦だけ」と「横だけ」に敷きつめられる長さを調べ,約数について学びました。そのことを使って,公倍数の存在に気づいていきます。
まず,子どもたちは何種類かの正方形を使って,実際に敷きつめていく活動をペア行いました。その過程で,「これは縦はいいけどたぶん横はダメだよね」「敷き詰めなくても,計算で分かりそう」などと,気づいたことをいろいろと述べていました。友達と協力し,よく考えながら学習することができていて,感心しました。
次に,作業した結果,敷き詰めることのできた長さを確認します。この時点で,子どもたちはもう,縦の約数と横の約数の共通する部分になっていることに気づいていました。ここで初めて,公約数という言葉を教えてもらいます。でも,子どもの追求はここで終わりません。「先生,これって,いつもですか?」「偶然じゃない?」というつぶやきが聞こえてきます。1つの事例だけで簡単に納得せず,なぜそう言えるのかを更に考えたり,他の数値で試したりしようとする姿勢が感じられ,素晴らしいと思いました。
その後,別の事例で試して確認し,なぜそうなるのか,どうやって解決していけばよいのかを説明して,やっとこの日の学習を終えました。一人一人が書いた「振り返り」には,この時間で学んだことが,自分の言葉でしっかりと整理されていました。