
平成から令和という新しい時代になって初めて行った運動会。大変暑い中での実施でしたが,多くの方々からご支援いただき,子どもたちは輝く姿をたくさん見せてくれました。
今年の運動会での一番の課題はなんと言っても「暑さ対策」でした。関係各機関からご協力をいただいて14張のテントをお借りし,子どもたちの応援席をテントで覆うという対応を行いました。テントの設置や撤去では,大勢の保護者の皆さんからご協力いただきました。大変助かりました。テントに守ってもらいながら,子どもたちは安心して運動会を楽しむことができました。
開会式では,1年生の元気のよいあいさつと,応援団長の迫力あるスローガンコールで運動会ムードが大いに盛り上がりました。ラジオ体操も大きな動作でしっかりと行うことができました。
応援合戦では,赤組も白組もこれまでの練習の成果を出し切って,力強い応援を行っていました。応援を行っているときだけでなく,相手側の応援を見る態度も立派でした。そして,最後に赤白が一緒に歌う応援歌「ゴーゴーゴー」では全校児童の声が1つになって,グラウンドいっぱいに響き渡りました。すぐ近くで審査をしてくださっていた来賓の皆さんからは「どちらもすばらしかった」「迫力満点でした」とお褒めのお言葉をたくさんいただきました。
今年は新たな取組として「チャンスレース」を取り入れてみました。運動会の本来的な目的である「運動そのものに思い切り挑戦し楽しむこと」を大切にした競技です。学年の発達段階に応じて,今もっている力を存分に発揮しながら楽しめる内容,勝敗の決定に「運」の要素が含まれる内容となるように工夫しました。
低学年は「目指せ0輪 どきどきラッキーレース」に挑戦しました。4色のフラフープの中から1色を選んで「令和!」と声を出しながら高く掲げます。その直後に「ラッキーマン」が4色の旗のうちから1色を選んで掲げ,自分が選んだ輪と同じ色の旗があがった人はそのまま直進です。残念ながら違う色だった人はフラフープを飛んでからスタートします。そしてゴール前でカラーコーンの周りを回転した後ゴールとなります。低学年で身につけておきたい「走る」「飛ぶ」「回る」動きを取り入れ,そこに「運」の要素も加えています。子どもたちは楽しみながら,思い切り走ったり,飛んだり,回ったりしていました。
チャンスレースは,練習の必要が少なく誰でも勝てるチャンスがあるので,十連休後の限られた練習日程の中でも,無理なく,楽しみながら準備を進めることができたようです。
団体競技はおなじみの「玉入れ」と「綱引き」と「大玉送り」ですが,それぞれ工夫を行っています。
中学年は「それ行け! お助け綱引き」に挑戦しました。まず,3年生の子どもたちが紅白に分かれて綱を引き合います。つぎに,トラックのスタートライン付近に並んだ4年生が合図とともに走って綱に向かい,3年生の綱引きを後ろから助けます。4年生がいかに早く着いて綱を引くかが勝負の分かれ目です。一生懸命綱を引く3年生,必死に加勢に向かう4年生の姿に,中学年の団結ぶりがうかがえました。
高学年は「つなげ 元気玉!」に挑戦しました。今年の大玉送りは接戦につぐ接戦で,見る人たちにも思わず力が入りました。タッチの差で白組が2連勝し,勝敗は決定しているものの「最後まで頑張る」ということで迎えた3回戦。白組になんとか一矢報いようと歯を食いしばって頑張る赤組の姿に大きな拍手が送られました。
最後まで力を出し切った応援団,必死で駆け抜けたリレー‥。みんな輝いて見えました。
運動会終了後,子どもたちのために張った14張のテントを片付ける際には,会場の残っておられた保護者の皆さんが大勢駆けつけ手伝ってくださいました。教職員だけでやっていたらおそらく1時間以上かかったと思います。保護者のみなさんのおかげて,あっという間に片付きました。本当にありがたかったです。
今年の運動会は,まさに,子ども,教職員,保護者の皆さん,地域の皆さん,みんなの力でつくった運動会でした。