
師走も半ばを過ぎ,何かとあわただしい時期となりました。子どもたちも冬休みが近づくにつれて,なんとなく落ち着かない気分になりがちですが,そこはしっかりと気持ちをコントロールして,やるべきことをきちんとできるようにしなければなりません。
冬休み直前ですが,子どもたちは,しっかりと学習しています。
1年3組では,算数で,長さの勉強をしていました。これまで,長さ比べなどをしながら長さの測り方を勉強してきましたが,今日は,「長さを数で表す」ことを考えます。まず,「鉛筆の長さをどうやって表すか」について考えました。すると,「ノートのマス目を使って表す」アイディアを思いついた子が出てきました。その子の考え方を,友達同士で次々と説明をつないでいって,「なるほど」「そういうことか」と,みんなで共有していきました。発言リレーが上手にできていて,感心しました。
2年2組では,算数のテスト直しをしていました。かけ算のテストに出てきた問題について,これまで学習したどの考え方を使うとよいのかをひとつずつ振り返りながら確認していました。子どもたちは前に学習したことを思い出しながら「あ,そっか」「それならできる」と間違いを丁寧に直したり,できている問題についてもその意味をもう一度確かめたりしていました。2年生らしい,しっかりとした学習ぶりでした。
3年2組では,書初めの練習をしていました。3年生が挑戦する文字は「お年玉」です。お正月にぴったりの文字です。3年生は,学校では今年から毛筆を勉強し始めたばかりなので,まだ筆遣いにあまり慣れていません。しかも,太い筆を使って大きな書初め用紙に書くので,なかなか大変です。でも,のびのびと大きな文字で,心を込めて練習していました。回数を重ねるにつれて,文字がだんだんと整ってきています。冬休み中にも,がんばって練習してほしいです。
4年1組では,総合学習で「どんな大人になりたいか」を考える活動をしていました。4年生では,「2分の1成人式」をゴールに,自分のこれまでの成長やこれからの生き方を考える学習を進めていきます。子どもたちからは,「健康で元気な大人になりたい」「心の広い,笑顔で過ごせる大人になりたい」「たくさんの人に好かれる優しい大人がいい」「将来のことをしっかり考えるまじめな大人になりたい」といった意見がでてきました。きっと,周りに素敵なモデルがいるのでしょう。素敵な大人像をイメージしていることが分かり,とっても嬉しくなりました。
5年2組では,算数で,台形の面積を求める学習をしていました。子どもたちからは,二つの三角形に分けて求めるやり方と,同じ形の台形を逆さまにしてくっつけ,平行四辺形に直してから求めるやり方の二通りがアイディアとして出されました。そして,どちらの方法でもきちんと答えを導くことができたのですが,それぞれの方法の計算式を比べてみて,子どもたちから「付け足すやり方の方が,式が美しい」という声が出てきたました。算数や数学では,論理的で効率的な考え方や数式のことを「美しい」と表現することがよくあるのですが,まさに,子どもから出てきた「美しい」という言葉は,そういう意味でした。センスの良さに感心しました。その後,台形の面積の公式を子どもたち自身の手で作っていきました。
6年1組は,体育館で,大縄跳びをしていました。学校全体で取り組んでいる大縄跳びは縦割り班で行うので,6年生はどちらかというとサポート役が中心です。今日は,同じ6年生同士ですから,思いっきり跳べます。縄を回すスピードもものすごく早くて目に見えないくらいですが,子どもたちは次々と跳んでいきます。でも,相手によって少しスピードを緩めたり,引っかかった友達には「ドンマイ」という言葉かけをしたりすることを忘れません。6年間,ピアサポートで身に付けてきたことがしっかりと生きています。