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2017.12.07

教え合い

 子どもたちの成長にとって,友達同士で考えを交流し合ったり,教え合ったりする経験の積み重ねは,極めて重要です。いろいろな人と対話しながら問題解決を図っていくことのできる資質・能力を身に付けることができるからです。今日も,各教室で,様々な教え合いが見られました。

 1.JPG1年2組では,食べ物のようすを表す言葉を考える活動を行っていました。「たくあん」は「ぽりぽり」,「うどん」は「つるつる」といった具合に次々と考えていきますが,子どもによっていろいろな考えが出てきます。同じ「だいこん」でも,「ぼりぼり」「かりかり」「こりこり」「がりがり」など様々です。いろんな感じ方や表し方を交流し合いながら語感を豊かにしていきます。子どもたちは,言葉の世界の面白さに,浸りきっている様子でした。

2.JPG 2年3組では,算数で,いろいろな並べ方・組み合わせ方について学習していました。新幹線の座席は二人がけと三人がけでできていますが,19人で,ひとりぼっちが出ないように座るにはどうしたらよいかを考えます。これまで九九の学習で学んできたことを生かしながらノートに自分の考えを書きます。ここでも多様性が生まれます。近くの友達とノートを見せ合いながら考えを広げたり,前に出て説明する友達の考えを聞いて「なるほど」と納得したり,頭をフル回転させながら学習を進めていました。

 3.JPG3年1組では,先日見学に出かけたスーパーマーケットの様子について振り返りながら,お客さんのためにどんな工夫をしているのかについて話し合っていました。子どもたちが考えた工夫の視点は,「買いやすさの工夫」「安心・安全の工夫」「お年寄りや体の不自由な方のための工夫」「『エコ』の工夫」です。子どもたちは,店内のつくり,商品の並べ方,様々な表示など,各人が注目した事実からお店の工夫を読み取り表現します。そうやって出された友達の考えに対して,「そうそう」「確かに」と共感したり,「そういえば,〇〇もそうだったね」と考えをつなげ,発展させたりしながら,ホワイトボードに整理していきました。とっても上手に話し合っていました。

 4.JPG4年1組は,理科室で実験をしていました。水は沸騰すると水蒸気になります。その水蒸気を冷やすとどうなるのかを調べる実験です。フラスコの中の水が沸騰し始めぶくぶくと泡立つ様子を子どもたちは興味津々で見つめています。そして,時々勢いよく水蒸気が噴き出す様子に「おー」と驚きの声。これまでの生活経験の中で沸騰する様子は見たことがあるはずなのですが,改めて観察してみると様々な発見や感動があります。それを班の友達と共有できるのが,理科の実験の良さの一つでもあります。「試験管持つのかわってあげようか?」「熱くない,大丈夫?」温かい会話があちこちから聞こえてきました。

 5.JPG5年2組では,算数の問題に挑戦していました。帯分数のかけ算は仮分数に直して計算すればよいことをみんなで考え,学んだ後の練習問題です。個々で挑戦し,できたら先生の所へ持っていき,確認してもらいます。早く終わった人は,友達のサポートに回ります。でも,すぐには教えません。近くで少し見守ってから声をかけたり,「分からない人いますか?」と呼びかけたり,友達が自分で解決しようとしていることを大切にしています。高学年らしいかかわり方に感心しました。また,何度も先生の所へ通いながら,何とか自力で頑張ろうとしている姿も見られ,立派でした。

 6.JPG6年2組では,算数で,比例の学習をしていました。コーラの量とそこに含まれている砂糖の量を表で整理するのですが,空欄の部分をどのように求めたらよいかを考えます。表を横に見て変わり方から考える子,縦に見て数量の関係から考える子など,いろいろな考えが出てきます。それぞれの考えの似ている部分や違っているところを近くの友達と何度も対話しながら,自分の考えをより確かにしていきます。発表した答えが間違っていても全然平気です。周りの友達がすぐにその原因を一緒に考え,修正してくれます。間違った子も,にこにこしながら,一緒に正解を導き出していました。温かい雰囲気の中で教え合う姿がたくさん見られ,見ている側も心が温かくなりました。

 

 

 

 

 

 

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