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2017.10.31

効果的な資料を選ぶには

 6年1組で,国語の公開授業を行いました。6年生は,環境問題について自分の考えをまとめ,自分の主張が伝わるように工夫して文章を書く学習をしています。

 CIMG6430.JPGCIMG6449.JPG子どもたちはこれまでに,いろいろな資料を基に,地球の環境を守るために,どんな方法をとればよいかについて自分なりの考えを練り上げてきました。この時間は,その主張を効果的に伝えるために,どんな資料を使ったらよいかを考え,決めることがめあてです。

 始めに,グラフや表を使って書いた文章例を読みます。その文章には,読み取れる数値は書いてあるのですがそこから考えられる「主張」が見当たりません。子どもたちは,その例文をペアで検討することにより,数値を具体的に示したり比べたりしながら示すこと,そのことを通して分かること・考えられることを書くことが大切であることに気付いていきます。CIMG6445.JPGCIMG6424.JPG

 資料の効果的な使い方が分かったところで,次に自分の主張に合った資料を選ぶ活動に進みます。まず,一人でじっくりと考えます。「ぼくは,LEDを増やしていくことを主張したいので,『家電製品電力消費量の内訳』が示されている一覧表を使おう」「私は,エコカーの利用を進めたいので,『家庭からの二酸化炭素排出量の燃料別内訳』かな。いや,『一人を1km運ぶのに排出される二酸化炭素の量』のグラフの方がいいなか?」パッと決められる子もいれば,迷っている子もいます。「効果的に」の部分で揺らぐのです。

 次に,グループを作って話し合います。各自が選んだ資料とその理由を説明し,友達からのアドバイスをもらうのです。どのグループも,友達の説明を大変よく聞いています。聞き取れなかったり,よく伝わらなかった部分については聞き返して理解しようとしています。相手が伝えたいことを理解しようとする姿勢は,良好なコミュニケーションをとることのできる資質・能力を身に付ける上で,極めて重要です。ここのところが,6年1組の子どもたちは素晴らしいのです。

 CIMG6465.JPGCIMG6444.JPG「うん,それならいいと思うよ。」「その考えだと,この資料は合わないかも。」

 友達からの助言は,自分の考えを確かにすることに大変役立ちます。自分が選んだ資料に自信を深める子もいれば,別の資料を選び直す子もいたり様々ですが,対話を通して,自分の考えを深めることができるのです。

 6年1組の子どもたちから,明るい未来に向けたどんな提言がなされるか,楽しみです。

 

 

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