
素晴らしい秋晴れのもと,「大空なかよしウォーキング」を行うことができました。
午前9時より,グラウンドで出発式を行いました。6年生を中心に縦割り班できちんと整列し,今日一日,みんなで協力し合って過ごすことを確認し合いました。そして,子どもたちを応援してくださるボランティアの皆さんへ「よろしくお願いします」とあいさつをし,元気よく出発です。
学校を出発して,まず第一の難関は,国道8号線を渡る横断歩道です。青信号の時間が短く,協力して行動しないと渡り切れません。「みんな前へつめて!」6年生は1年生の手をしっかりと握りながら班員に指示します。どの班も,みんなでかたまって上手に渡ることができました。子どもたちが横断するのを温かく見守っていただいたドライバーの皆さん,ありがとうございました。その先は,長~い田んぼ道が続きます。
第2の難関は,松橋ふれあいセンターまでの田んぼ道です。というより,このウォーキングの最大の難関といった方がよいかもしれません。ほとんど車が通らず,見通しもよくて安全な道なのですが,その分,大変長く感じるのです。気温もじりじりと上がり,歩くにつれてしだいに疲れが見え始めてきました。でも,子どもたちは班の中で励まし合いながら,しっかりと歩きました。中には,下学年の荷物を持ってあげている上学年の姿も見られました。
休憩場所の松橋ふれあいセンターに,予定より30分以上早く到着しました。子どもたちの頑張りがよく分かります。ここで水を飲んだりトイレに行ったりと一休み。その後,班ごとに掛け声をかけて,残りの行程に向かいます。目指すは松橋橋です。「頑張るぞ!」「おー!!」
松橋橋が見えてきました。さわやかな川風が疲れた体を癒してくれます。この辺りは車の通行が多いところなので,列を整えて気を付けて歩かなければなりません。子どもたちは,班長を中心に声を掛け合って,安全に気を付けながら歩いていました。同時に,普段あまりじっくりと眺めることのない,中之口川の自然が感じられる風景を楽しみながら歩いていたようです。
西区の板井地区に入りました。ゴールまであと少しです。土手を降りる階段が大変なので,一歩一歩確かめながら気を付けて降りています。ここでも,上学年が下学年をしっかりと気遣っていました。
集落の中を通る道では,地域の方から声をかけていただく場面がありました。いろいろな人々が自分たちを温かく見守ってくださっていることを子どもたちは肌で感じることができたことと思います。みどりと森の運動公園まであと一息です。
ゴールが見えてきました。「やったー!」「よし,ついたぞ!!」子どもたちの歓声が聞こえてきます。どの子も皆笑顔です。
運動公園到着後は,待ちに待ったお弁当です。縦割り班ごとに集まって,楽しくお弁当を広げます。この日は屋内運動場を借りてあったため,日陰の中で食事をとり,体をしっかりと休めることができました。
お昼ご飯を食べている時,素敵な光景を見かけました。敷物の上に靴を脱いで上がるときに,靴をしっかりとそろえて上がっている班がありました。中には,自分のものだけでなく,班のメンバーのものもそろえてあげている姿も見られました。今,学校では,「はきものをそろえる」ことの大切さを子どもたちに呼びかけています。マナーとして身に付くだけでなく,「自分で気持ちを整えていく力」が育つと考えているからです。学校外でも,このような姿が見られることは大変うれしいことです。
みんなで楽しくお昼ご飯を食べた後は,班ごとに公園の広場で遊びます。「だるまさんが転んだ」「手つなぎおに」「こおりおに」「ハンカチ落とし」など,班で考えてきた遊びをそれぞれに楽しんでいました。
遊びに熱中して思い切り走り回る姿に,「帰り道はだいじょうぶかな?」と少し心配になるくらい,子どもたは大変元気です。ここでも,互いへの気遣いがありました。ペアの作り方,遊びの進め方などでさりげなく配慮している姿,「おにやりたい?」「かわってあげようか?」と相手の気持ちを聞いて確かめている姿などがあちこちで見られました。縦割り班でのこれまでの積み上げの成果が見られ,嬉しく思いました。
楽しかった時間はあっという間に過ぎてしまいました。いよいよ運動公園を後にして,大通小学校へ向かいます。
まだ元気いっぱいだった往路とは違い,たっぷりと歩き,思い切り遊んだ後の帰り道はなかなか大変です。時間がかかってもしかたないので,とにかく安全に気を付けて帰ることを確認して,復路をスタートしました。
子どもたちは,疲れているにもかかわらず,しっかりとした足取りで帰り道を歩きました。そして,なんと,予定よりも20分ほど早く学校へ到着することができました。6年生の班長を中心に,班の中で励まし合って行動した成果です。子どもたちの頑張りに心から拍手を贈りたいと思います。ゴールした子どもたちの表情は,皆,到着した喜びと,やり遂げた自信にあふれているように感じられました。
子どもたちの輝く姿がたくさん見られた「大空なかよしウォーキング」でした。このような形で実施できたのは,多くの保護者の皆さん,地域の皆さんの支えがあったからこそです。ご支援・ご協力いただいたボランティアの皆さん,本当にありがとうございました。