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2017.03.06

3年生 ブラインドサッカー & 大通保育園訪問

  3年生は,各学級赤白の2つに分かれて1・2限,3・4限にブラインドサッカーと大通保育園の訪問活動を体験しました。この学習は,総合的な学習の時間「いろいろな人とふれ合おう」の活動の一つです。

P1760887.jpg  ブラインドサッカーでは,新潟市社会福祉協議会の研修会を大通小学校で実施していただくことができて,とてもよい機会を頂戴しました。新潟県ブラインドサッカー協会からは,指導者として,理事長の「池田」様,事務局の「淺間」様,NBFAスタッフの「岡田」様と「山田」様がご来校くださり,丁寧にご指導くださいました。また,地域の民生委員の皆様からボランティアして参加していただきました。皆様に心から感謝申し上げます。

P1760898.jpg  3年生は,視覚が奪われたら行動できるか? ブラインドサッカーとは何か? ボールが見えないのにシュートを蹴ることができるか?・・・などのお話を伺って,「声(音)を聞くこと」,「声を出すこと」の大切さに気付きました。

  はじめに,2人組になって「動きを伝える」活動を行いました。膝の屈伸運動やストレッチ運動などをする指導者の動きを,アイマスクをしている相手に言葉で伝えて同じ動きをさせます。子どもたちは,どういう言葉で伝えたら分かってもらえるかを考えながら話し掛けていました。単純な動きやこれP1760911.jpgまでに体験したことがある動きは容易に伝わったようですが,上下左右前後に複雑に動く動きなどを伝えることはとても難しいようでした。

 アイマスクをして行った「仲間集め」では,朝食の主食が「ご飯」「パン」「麺」「食べていない」4つのチームにアイマスクをして集まるゲームをしました。最初はみんな歩くのが怖いので,黙って腕を前に突き出して,足を引きずるようにして歩いていました。当然だれがどこにいるのかも分からず,仲間となかなか出会うことができませんでした。けれども,だんだんと声を掛け合うようになり,少しずつ4つのそれぞれのグループが出来上がっていきました。P1760918.jpg2回目の「血液型4種」と「分からない」の5つに分かれる課題では,子どもたちは自分から積極的に声を出して仲間を呼び集めていました。最後には完璧にグループ分けが終わりました。子どもたちの頑張りを指導者の先生から素晴らしいと誉めていただきました。

  その後,金属の鈴音がするブラインドサッカーボールを手で転がして向かい合った相手に渡P1760947.jpgす練習をしました。ボールを転がす方も受け取る方もアイマスクをしているので,鈴の音から方向や距離を計算することができるかどうか???この転がしキャッチボール?はとても苦戦していました。

  足でボールをドリブルする練習も行いました。一人では無理なので,チームの友達(3,4人)が脇や後ろにぴったりと寄り添ってボールのある場所を教えて,何とかドリブル?するこP1760962.jpgとができました。

  ドリブルの次はシュートです。三角コーンにボールを当てることができると「ゴール !! 」というルールで行いました。各チームごとに分かれて,三角コーンから呼び掛ける友達の声を頼りにシュートしましたが,なかなか思い通りに当てることができないようでした。ゴール回数をどうすれば多くできるか?を話し合って臨んだ2回目は,コーンを横に寝かせたことも要因になりましたが,確実に声を出したり音を立てたりしてゴールの場所を教えるという作戦を実行して,どのチームもゴールP1760981.jpg数を増やしていました。

  わずか1時間半ほどの練習では,まだまだブラインドサッカーゲームをやるほど上達することはありませんでしたが,子どもたちはこの体験を通して「周りの人とコミュニケーションを図りながら協力しないとうまくできない」ことを学ぶことができました。また,「視覚に障がいのある人も楽しくスポーツしている」ということを知りました。

  外の天気はとてもよかったのですが,寒く冷え切った体育館で熱心にご指導くださった「新潟県ブラインドサッカー協会」の皆様,素敵な時間をプレゼントしてくださった新潟市社会福祉協議会の皆様,ボランティアの皆様,本当にありがとうございました。

  皆様には,この後の1時間半も,もう半分の3年生にご指導いただきました。ありがとうございました!

P1760993.jpg  3年生のもう一方の子どもたちは,大通保育園を訪問しました。

  「いろいろな人とふれ合う」最後のふれ合いは,小さな保育園児の皆さんたちでした。3・4限に訪問した3年生は,3歳児のさくら組さんと2歳児のもも組さんとふれ合いました。長縄跳びの技を披露したり,「恋ダンス」を踊って見てもらったりしまP1760996.jpgした。さくら組さんともも組さんはとても喜んでくれました。その後,さくら組さんともも組さんからも「エビカニクス?」の踊りを見せてもらい,3年生も手拍子で盛り上がっていました。

  ゲームは,人間椅子取りでした。輪になった3年生の膝の上が椅子で,ピーという合図でさくら組ともも組の子どもたちが座ります。3年生の子どもたちは自分の膝に座った子を後ろから優しく抱きしめて,名前を尋ねたり,好きな食べ物を聞いたりしました。また,脇の下からP1770004.jpgP1770013.jpg手を回して抱き上げて足をぶらぶらと揺らしてあげたり,手をつないでぐるぐると回ったり・・・など,大きなお兄さん,お姉さんになって優しくさくら組さんともも組さんに接していました。ゲームの最後は3年生とさくら組さんともも組さんが一つの大きな円になって,みんなで「ドレミの歌」を歌いました。

P1770026.jpgP1770021.jpg  最後に,3年生は大通小学校の校歌を歌って聴いていただきました。

  高齢者や障がいのある人とのふれ合いの外に,自分よりも幼い子どもたちとのふれ合いも経験することができて,よい学習ができたと思います。このふれ合い体験活動のほとんどの時間,みんなが笑顔で過ごしていました。3年生の思いやりの温かい気持ちを保育園の子どもたちが素直に受け取ってくれたから,会場にいた全員の心が幸せで満たされたからだと思います。

  3年生が6年生になった時にこのさくら組の子どもたちが1年生に入学してきます。再び小学校でかかわりをもつことになりますよ。よい出会いでしたね! 

 

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