
春の到来を実感できる暖かい日でした。遠く飯豊連峰の白い山並みが美しく輝いていました。
3限に体育館では,3年生が「ベースボール型ゲーム」をしていました。野球では「バッター」ですが,3年生のゲームでは自分でボールを投げて走ります。守備側は,そのボールを取って「1塁(走り込むベースは1つしか設定していないのですが,野球で言うと1塁になります)」へ投げます。走者が先か?ボールが先か?でセーフ,アウトを決めます。
かなり昔?子どもたち,特に男の子たちは,わずかな空き地で工夫して野球(らしきゲーム)をしていました。1塁だけの往復で得点が入ったり,三角ベースと言われる試合をしたりしていました。しかし,しばらく前からその姿をあまり見ることがなくなりました。その理由としては,ボールで遊べる場が少なくなってきたことやテレビゲームの登場などが考えられますが,投げられたボールを打つことができないこと,ボールをうまく捕る(キャッチする)ことができないことで,ゲームが成立しなくなったこともその理由として挙げられます。なかなか攻められない,アウトにできない・・・ので,ゲームが単調,または一方的になってしまいがちでした。ベースボール型ゲームは,攻めてセーフになることと,守ってアウトにすることが,ぎりぎりの状況で決定することに楽しさ,やりがいを感じます。一方的なゲームでは,やはりおもしろさを感じることは難しいです。
今では,このベースボール型のゲームを子どもたちみんなで経験する場が学校の体育に限られるようになってしまいました。大通小学校の3年生では,この「打てない」「捕れない」という課題を克服する手立てとして,自分でボールを投げる,1塁を守る子どもに大きな「段ボール紙」を持たせるという工夫をして,ゲームを楽しむことができるようにしています。守りが捕ったボールを投げて1塁の段ボール紙に当てれば捕球したことになって,それが早ければアウト!になります。3年生の体育では,子どもたちがゲームを楽しむことを最優先に考えています。そして,ゲームを楽しむ中で「投げる」「捕る」などの動きが身に付くように指導しています。この時間,男の子も女の子も結構楽しんでゲームをしていました。
同じく4限には,4年生が「バレーボール型ゲーム」をしていました。最初にやり始めたころは,ボールを受ける(レシーブする)ことができずに,単調なボールのやり取りに終始していましたが,ゲームとチーム練習を重ねることによって毎時間上手になってきて,今日の子どもたちはゲームを楽しむことができるようになっていました。やはりみんなでできるようになると楽しいです。得点が決まるとあちらこちらで歓声が上がっていました。
5の2では,「百人一首」をしていました。4~5人グループに分かれて,先生の「詠み」に耳を澄まして,下の句の札に目を配っていました。ゆったりとした時間が流れていました。