
Aさんがお休みの間に捕まえたザリガニを,さくら組に連れてきてくれました。大きめのザリガニを,先生がたらいに移しました。すると,たらいの周りを子どもたちが囲んでのぞき込みます。たらいの中ではザリガニがすごい勢いで動きます。中には捕まえようと手を伸ばす子どももいますが,はさみの大きさや動きの速さに驚いて,伸ばした手を引っ込めてしまいます。
「棒で捕まえたんだよ」とAさん。それを聞いた子どもたちが,たらいの周りに紙を丸めて作った棒を持って集まります。棒の先をはさみにかざして挟ませようとしましたがうまくいきません。今度は,年長組に行き,たこ糸をもらって釣り竿を作りました。
「ここ(糸の先の方)丸くして」とBさん。はさみを引っかけて釣り上げようとしますが,これもうまくいきません。
「そうだ。おやつで釣ったんだよ。あのね・・・」とAさんが捕まえたときの様子を一生懸命友達に説明します。
糸の輪におやつの水草を引っかけてザリガニの前でゆらゆらさせて誘います。すると・・・「つれたー!」
水草を挟んだまま,静かに水面から上がってくるザリガニ。
いつ下に落ちてしまってもおかしくないザリガニの様子を,息を飲み見つめる子どもたち。
なんとも言えない一体感が生まれた時間になりました。