
暖かな日が続き,プールの準備をする時期となりました。
この時期のプールには水がたまり,水の底には園庭の落葉樹の葉がたくさん沈んでいます。落ち葉をプールからすくい上げてみると,そこにはたくさんの生き物が・・・。年長組の子どもたちは,プールサイドに上げられた葉っぱをかき分け,夢中になって生き物を探します。「いた~!」「ヤゴだ-!」歓声があがります。
一方,年中組の子どもたちは,なかなか葉っぱに手を伸ばすことなく,恐る恐る観察しています。「なんか動いてる」「なんだろう」徐々に顔を近付けていきます。とにかく動いているものの正体を観察します。「足がいっぱいある」「貝もいる」
年長組の子どもたちに目をやると,手でつかんだり,手のひらにのせたりしています。
「さわれるんだ」「さわっても大丈夫みたい」「怖い」・・・・・・複雑な表情を見せる年中組の子どもたち。
「これはヤゴだよ・・・トンボの幼虫」「これもヤゴ・・・糸トンボのヤゴだよ」
年長組の子どもたちは,ヤゴを手に乗せ,年中組の子どもたちに話しかけます。
年中組のこどもたちの中に,触ってみる子どもたちが現れました。とたんに表情が輝きます。「さわれたー!」
1年前,年長組の子どもたちも今日の年中組の子どもたちと同じように「恐る恐る・・」だったに違いありません。当時の年長組さんからたくさん教えてもらったことでしょう。「不安」を乗り越えるきっかけをもらったことでしょう。
ちょっとできたり分かったりしたことが,子どもたちの「興味・関心」の扉を開けます。
「他には何かいるのかな」「もっとたくさん見付けたい」・・・そんな学びに向かう力をどんどん培っていきたいと思います。