廊下を歩いていると、ある学級の雨具かけから、雨具や体育着が落ちていました。冬になるとたくさんの物をかけなければならないので落ちてしまったのでしょう。私は拾って雨具かけにかけ直していました。すると、3人の子が通りかかりました。その子たちはこの学級でも学年でもありません。だれの物かも分かっていません。それなのに「ありがとうございます。」と私に言ったのです。「えっ？」と私は思いました。自分の物をかけてもらっているなら分かります。自学級の物だとしてもまあ分かります。でも、自分と関係ない学年の物を拾ってもらって「ありがとうございます。」と言える心って、なんて素敵なんだろうと思いましたので、「なんでそんな素敵な言葉が出てくるの？」と聞くと、「以前、こういうことを取り上げた授業を覚えていて、その時にそうした方がいいと考えたからです。」という言葉が返ってきました。更に感動しました。学びは子どもの心に宿っているのです。日々の授業って大事なんだと改めて思いました。