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2023.12.25

4年 車いす体験・デイサービス訪問

4学年のいなほタイム「みんなにやさしい町 南区」では、高齢者デイサービス施設の職員さんを講師にお招きして、お話を伺い、車いす体験をしました。高齢になると、足腰が弱くなり車いすを使う方も多いです。見たことはあるけれど、実際に動かすことは初めて、という子どもたち。車いすを押す役、車いすに乗る役、両方を体験しました。

「…よっと。あれ、方向を変えるのって、難しいな。」最初は、力加減がつかめずに悪戦苦闘していました。「うわ!あんまりスピードださないで~!」と、乗っている子もおっかなびっくりでした。しかし、職員さんのていねいな指導のおかげで徐々に慣れ、最後にはゆっくりと車いすを押せるようになってきました。段差があるところは、車いすを後ろ向きにして動かすことも学びました。ゆったりと車いすを押す子どもたちは、優しい笑顔になっていました。乗っている相手が安心できるように、優しくていねいに操作しようという気持ちが表情に表れていたのでしょう。

「車いすって、ちょっとでも段差があると、進めなくなるんだね…。」「自分が思うよりも、ゆっくり進まないと、乗っている人は怖く感じるんだね。」と、車いすの体験から、自分の感覚が当たり前のことではないと、気付いていたようです。相手の状況をふまえて、自分には何ができるか考えるきっかけとなりました。

高齢者福祉を体験的に学んできた4年生は、「高齢の方とふれあって、元気に、笑顔になってもらいたい!」という思いをもつようになりました。そこで、高齢者福祉施設『デイサービス味方』を訪問し、グループで準備した出し物やプレゼントをして交流しました。初めて出会った方とかかわるのは少し緊張しましたが、オリジナルの劇やリズム体操、歌や折り紙のプレゼントを披露すると、高齢者の皆さんはとても喜んでくださいました。子どもたちも温かい気持ちになり、すてきな時間を過ごしてきました。年齢が離れていても、相手を思ってかかわる気持ちはきっと伝わることを体験し、子どもたちは、より主体的に相手にかかわる自信をつけたようです。

今後ますます高齢化率が高くなる社会の中で、自分に何ができるか、身近なところから考えていきたいと思います。

#PTA・地域・学校