3年生のいなほタイムは,ふるさとの南区がテーマです。大凧、梨、蒔絵など、様々な体験学習を通して,白根には自慢できる見所や美味しいものがたくさんあることを知り、地域への愛着を深めています。11月7日と9日の白根絞り体験もその一つです。
白根絞りは、江戸時代後期に始まり、白根大凧合戦と同じように大切に受け継いできた工芸です。新潟市の無形文化財に指定されています。子どもたちは、白根絞りサークルのみなさんを講師にお迎えして,絞りの技法を教わりました。芯材となるビー玉や短い木の棒を布で包み、輪ゴムで縛ります。いくつ縛るか,どこを縛るか、何を芯材とするかによって,出来上がる模様が違います。どんな模様ができるか想像しながら,子どもたちは一生懸命に縛っていました。この日は3学年の学習参観でもあり,親子で体験していた様子も見られました。ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。
9日には,染料を溶かした湯に絞った布を入れて煮る『煮染め』をしました。染料を布に定着させて,縛っていた輪ゴムを外して開くと・・・「うわぁ、すっごくきれい!」と声が上がりました。布全体は藍色に染まり,絞って留めておいた部分には染料がしみこまないので、白抜きの模様となって現れてきます。世界に一枚の”白根絞り”が完成し,子どもたちは満足そうな表情をしていました。
子どもたちは、作業の合間に、白根絞りについての質問をしました。体験を通してさらに知りたいことが次々と出てきたようで、ひっきりなしに手が挙がっていました。講師のみなさんは、「こんなにたくさんの質問されたのは、初めてですよ」とほほえみながら答えてくださいました。