10月28日、小林小学校は「小林美術館」になりました。151枚の、世界に一枚だけの”名画”を展示し、じっくり鑑賞しました。
「小林美術館」開館準備に、6年生が活躍していました。展示室となる教室や廊下の隅々まで掃除をして、落ち着いて作品鑑賞ができる空間を作ってくれました。時間いっぱいまで黙々と手を動かし、人目につかない地味な仕事もていねいにやり遂げていました。
鑑賞に先立ち行われた「作品鑑賞の会」では、校長先生が出会って感動した名画を紹介し、「みなさんも、すてきだなぁと心を動かされる絵を見付けてください。」と話がありました。子どもたちはじっくりと鑑賞し、細かな描き込みや微妙な色の違い、筆遣いでの工夫など、友達の絵画のすてきなところをたくさん見付けて鑑賞カードに書きました。友達の絵画を見つめる目は、きらきら輝いていました。
子どもたちは、心に残った思い出の場面や忘れたくない風景、物語を読んで広がったイメージ、こんなことできたらいいなという想像、ハサミやカッターで切り出した形から連想したものなどを、絵画に表しました。同じテーマ、同じ材料で制作しても、一枚として同じ絵はありません。一人一人が楽しみながら、思いを込めて、作品を仕上げていきました。子どもたちの絵をじっと見つめていると、「あのね、この時にね・・・」「見て見て、ここがすてきでしょ」と、作者の声が聞こえてきそうです。
イラストクラブの作品やおすすめの本カード、ファミリー遠足の振り返りも展示しました。限られた時間でしたが、子どもたちは仲間の作品やメッセージをじっくり読んで、相手のよさを見付けていました。
当日は、たくさんの皆様からご来校いただきました。ありがとうございました。「みんな、じょうずだねぇ。いいねぇ。」とほほ笑んでおられた方がたくさんいらっしゃいました。おうちの方からたくさんほめられている子どもたちの、ちょっぴり誇らしく、とびっきりうれしそうな笑顔が印象的でした。
これからも、子どもたちのやわらかな心、みずみずしい感性を大切にさせ、思いを表す喜びと作り出す楽しさを一緒に味わっていきます。
同日に行われた5年生によるもち米販売は、おかげさまで120袋を完売しました。どうやったらお客さんが喜んで買ってくれるか、考えを出し話し合ってきた5年生。ていねいな言葉づかいで接客し、相手の顔を見てお米を手渡していました。空になった段ボール箱をみて達成感を味わっていたようです。完売してゴールではなく、もち米販売を通して、さらにやってみたい・調べたいという思いや、解決したい課題に向かって行動する力を高めていってほしいと思います。