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2023.10.25

豊かな体験の秋②

小林小では、「体験の秋」が深まっています。

4年生は、高齢者体験をしました。薄い色付きの眼鏡をかけて高齢者の視界を確かめたり、杖を突いて歩いたり、重りのついたベストや膝サポーターを付けて動いてみたりしました。「う~ん、見えにくい。周りが見えないって、不便だなぁ。」「思うように足があがらないよ~!」と、あちこちから声が上がっていました。自分の体で疑似体験をすることで、高齢の方の不自由さや不安に気付くことができました。「おばあさんたちは、私たちのようには動けないこともあるんだな。」「ゆっくり動くおじいさんに、何かできることはないかな。」と、子どもたちのつぶやきや振り返りから、他者を理解する心が育ってきていることが感じられました。

親子でも、初めての体験をして、すてきなふれあいの時間を過ごしていました。PTA行事の『モルック体験』には、平日開催だったのですがたくさんのご参加をいただきました。モルックは、フィンランド発祥のニュースポーツです。「モルック(木の棒)」を「スキットル(的となる棒)」を当てて、50点を目指す、というルールで、老若男女問わず楽しめます。会場となったグラウンドからは、子どもだけでなく大人の歓声もあがっていました。PTA会長さんを中心に、担当の皆さんからご尽力をいただきました。ありがとうございました。

 3年生は、仏壇組合の方を講師にお迎えして、白根の特産品である仏壇について学び、工程のひとつである蒔絵を体験しました。仏壇を一台作り上げるには、たくさんの工程と、磨き上げられた職人の技が込められていることを知りました。子どもたちは、たくさん質問をして意欲的に学んでいました。蒔絵体験では、漆塗りの板に絵を描いて金粉をかけると・・・自分が描いた絵が鮮やかに浮かび上がりました。思わず歓声を上げる子どもたち。ものを作り出す喜びも味わいました。

今後、2年生は「まちたんけん」で白根商店街で買い物体験を、5年生は28日にもち米販売の体験を予定しています。いなほタイムや社会科・生活科を中心に、豊かな体験活動を組み込んでいきます。子どもたちが体験学習で学べるのも、地域の方々のご理解・ご協力のおかげです。この場を借りてお礼申し上げますとともに、今後もぜひ、当校の教育活動にご協力をお願いいたします。

「百聞は一見にしかず」の言葉のように、子どもたちは体験を通して、「なるほど、そうか!」と五感を使って納得したり、新しい知識を得たりしていました。体験から得られたものを生かして、今ある課題の解決を探ったり、これからの自分を考えたり、一人一人の学びと成長につなげていきます。 

#PTA・地域・学校