「○○の秋」と聞いて、皆様はどんな秋を思い浮かべるでしょうか。読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋・・・、小林小の子どもたちは、「体験の秋」を過ごしています。
9月の末、1年生は生活科『どうぶつとなかよし』の学習で、アグリパークに出かけて動物とふれあってきました。乳牛の大きさに驚き、その体に触って血が通う温かさを感じてきました。乳搾りを体験し、学校に戻ってから「あのね、こうやって順番に握っていくんだよ」と乳搾りの指遣いを職員にレクチャーしてくれました。「牛さん、あったかかったよ。」「ヤギはね、目がひらべったいんだよ!」「牛乳って、子牛さんが飲むお乳を分けてもらっているんだよ。」と、触れて体験したから分かる気付きをたくさん話していました。
同日、3年生も梨狩り体験をしてきました。長谷川農園さんの果樹園に寄せていただきました。強い雨が降るあいにくのお天気でしたが、「ここの梨は、もう収穫時期を迎えています。たくさんとっていいですよ。」の一言で、子どもたちの目が俄然輝きを増してきました。子ども手には大きすぎるぐらい立派に育った梨を、痛めないようにていねいにもいでいました。いただいた梨の甘かったこと!収穫した梨の中から1つずつ、お土産に持ち帰りました。白根の特産品を味わい、ますます白根のよさに気付いたようです。
6年生は社会科で学んだ室町文化を体験しました。水墨画体験では、墨のにじみ具合をうまく利用して、思い思いの絵を描きました。墨の濃淡や筆の勢いで多彩な表現が生まれます。子どもたちの作品も,味わい深いものに仕上がりました。水墨画はふすまに描かれることもあったことを思い出し、「室町の人たちは、自然の風景を部屋の中でも楽しみたかったのかな」と想像していました。
小林地域生活センターをお借りして、茶の湯体験もしました。お茶の先生から、相手にお茶を点てる意味や、床の間や茶道具に込められたもてなしの心を解説していただきました。仲間に一服のお茶を点て、「難しかった~」とほっと一息。お茶に込められた仲間からのもてなしの心は、抹茶と共に染み入ったことでしょう。600年も前から続く日本の伝統文化に触れ、受け継がれてきた理由を感じていたようです。
まだまだ体験の秋は続きます。「豊かな体験の秋②」もご覧ください。