6年生が国語で、主語・述語・修飾語について学習しています。子供たちがつまずきやすい場面です。
例文はこれ。
祖父が通う銭湯が県庁の近くに移転した。
担任が問います。
「この文の主語はどれですか。」
正解は「銭湯が」ですが、「祖父が」を選んでしまう子供たちも多いのです。文全体の構造を見抜かないとついつい陥りがちな誤りですね。
こんな学習をした6年生に考えさせてみたい例文があります。本多勝一氏の『日本語の作文技術』で扱われている次の文です。
私は小林が中村が鈴木が死んだ現場にいたと言ったのかと思った。
この例文、日本語としては間違っていないのですが、一読してもさっぱり意味が分かりません。主語と述語が遠すぎるからです。6年生にこの文の意味が読み取れるかな。それにしてもひどい悪文ですね。