
「い~ち。」・・・「に~い。」・・・「さ~ん。」 職員室の外から子どもたちがゆっくりと数を数える声が聞こえました。5年生が,理科「ふりこのきまり」の学習をしているところでした。5年の理科を担当している教務主任の海老名教諭が,屋上から金属球をぶら下げて,巨大な振り子をつくり,10往復振れる時間を計らせていました。(写真ではドウダンツツジの右側の上に金属球が写っているのですが,画質を下げているので分かりづらいです。)理科室での実験では振り子が往復する時間が短くて計測が難しいのですが,巨大振り子では往復する時間が長いので,振り子の動きをじっくりと観察しながら計測しやすいのです。しかも,子どもたちは全員がiPadを持って,ストップウォッチ機能を使って計測をしていました。これまでの実験では,グループごとにストップウォッチ1つを与えて計測させていたので,代表の子どもしか計測できませんでしたし,代表の子どもが計測を失敗すると実験結果に大きな誤差が出ていました。iPadを使うことで全員が計測できるようになり,実験結果を平均するので誤差も小さくなります。iPadはインターネット利用やコミュニケーションツール以外にも学習効果を上げることができるのです。