
6年生の修学旅行は6月の予定でしたが,コロナ禍で10月15-16日に延期しました。行き先は変更せず,福島県です。本日は,旅行で見学する野口英世記念館の学芸課課長 森田様をお招きして出前授業をしていただきました。記念館は5年前にリニューアルしたとのことで,新しくなった記念館の紹介や,野口英世に関する貴重な紹介をしていただきました。野口英世が幼少の頃に左手を大やけどして指がくっついてしまい,16歳の時に手術で指が動くようになったのは有名な話です。世間一般に知られていない事実として,実は左手は完全に開いたのではなく,親指以外の4本の指は第二関節から先が溶けてなくなっていたというのです。現存している証拠写真はわずか1枚しかなく,野口英世自身が知られたくなかったということから,記念館には展示していないそうです。出前授業では,その貴重な写真を特別に見せていただきました。私も小学生の頃に野口英世の伝記を読み,修学旅行で記念館を見学しましたが,この事実は初めて知りました。改めて,不自由ながらも左手の指が動くようになったことで医学を志した思いを知るとともに,野口英世が黄熱病の研究で千円札の肖像画に選ばれるほどの偉人であったことを学びました。子どもたちは,熱心にメモをとり,修学旅行のすばらしい事前学習となりました。