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2020.02.05

納得するまで話し合い

3年算数の授業を参観しました。「折り紙を一人に21枚ずつ13人に配ると何枚いるか。」という問題で,子どもたちはすぐに21×13と式を考えました。では答えは?子どもたちからは答えが3種類出ました。273,73,63です。そこで学習課題は「2けた×2けたのかけ算はどうやってやればいいかな。」となりました。グループでの話し合いで次のような声が聞かれました。「だって21の10倍より大きいんだから,答えは200より大きくなるはずでしょ。2けたの答えはおかしい。」「そうだね。」「筆算で計算すればいいんだよ。」「どうやって筆算するの?」「筆算の仕方が分からない。」「21×3は分かるけど,21×1の答えをどこに書けばいいか分からない。」「1つずらして書くんだよ。」「えー?なんでそうするの?」「そういうきまりなの。」「・・・。(きまりって何?)」

佐藤教諭が「納得いく?」と聞くと分からないという子が何人も手を挙げました。分からないことを恥ずかしがらず,正直に言えるのはすばらしいと感じました。「筆算はできるんだけど,説明の仕方が難しいね。誰か分かりやすく説明できる?」 男子が手を挙げて,「この1は,ただの1じゃなくて10の位の1だから,かけた答えは10の位に書かないとだめだと思います。」「おおーっ」「すごい。」「分かりやすい。」「意味分かった!」 筆算の仕方を教師が一方的に教え込んだり機械的に覚えさせたりするのではなく,子どもたちが納得するまで話し合わせたので,どの子も満足した表情をしていました。

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