
4年生が理科「水の3つのすがた」の学習で水を凍らせる実験を行いました。水,氷,食塩を入れたビーカーの中に,水を入れた試験管を入れて冷やしました。一般的には水は0℃になると凍るので,これですんなりと凍ると教師としては嬉しいのですが・・・凍らないのです。「変わらない。」「水のままだ。」「おかしい。」しばらく待っても凍りません。実は,この実験のように静かにゆっくりと冷やすと,温度が零下になっても凍らずに水の状態のまま(過冷却状態の水)になることがあります。過冷却状態の水は,凍るきっかけが得られずに水のままでいるようなものなので,この状態の水に,衝撃を与えたり, 結晶の核となる氷の破片を入れたりすると,一瞬で固体(結晶=氷)へと変化します。二つの班で実験したので,一つの班には試験管を軽く振らせたところ,水はじわ~っと白く凍りました。「凍った,凍った。」「やったね。」もう一つの班は振っても凍らなかったので,氷を砕いて小さなかけらを試験管に入れました。すると・・・(音はしませんが見た感じで)ピキッと一瞬で白く凍りました。「うわーっ」「凍った!」 無事に水が凍る瞬間を見た子どもたちは,iPadに結果や疑問を入力しました。理科の実験は大人でも面白いです。