Twitter Facebook
2026.02.20

じゃんけんに勝つ

<2026.2.20 学校だより122号から>

2 月はじめの全校朝会で、子どもたちに下のような話をしました。テーマは、「じゃんけんに勝つ方法」です。

「えっ、じゃんけん?」と思われるかもしれません。けれども私は、この身近な遊びの中に、子どもたちの“考える力”がたくさん隠れていると感じていました。お話のもとにしたのは、芳沢光雄(よしざわ・みつお)という大学の先生の研究です。難しい言葉は使わないようにしながらも、数字はしっかりと知らせるよう話しました。


人がじゃんけんをするとき、出す手に偏りがあるというのです。実は無意識のうちに出しやすいのはグー、次にパー、そしてチョキ。数字で示すとその差ははっきりしています。約730人で10000回ほどの実験をしたら、グーが4000回を超えたというのです。

さらに、あいこになったときの話もしました。人はあいこのあと、同じ手を続けて出すことは意外と少ないそうです。ということは、「 例えばパーであいこになったら、次は何を出すとよいと思うか?」そう問いかけると、子どもたちはぐっと身を乗り出して話を聞いていました。


数日後の朝のことです。玄関で、2年生のある男の子が満面の笑みで声をかけてくれました。「校長先生、すごいよ。校長先生の言ってたとおりに考えてじゃんけんやってみたら、クラスの一番になったんだ。それでタレカツをゲットしたんだよ!」その誇らしげな表情が、とても印象に残っています。

話を聞いただけで終わらせず、「やってみよう」と思い、実際に試してみる。そして結果
を自分の喜びとして感じている。この姿に、私は子どもたちの確かな成長を見ました。2
年生であっても、しっかりと話を理解し、自分なりに考え、行動に移すことができるので
す。これは、日々の算数の学習の中で、「なぜだろう」「どうしてだろう」と考え続けてき
た積み重ねがあってこそだと思いました。


じゃんけんは遊びです。しかし、その中にも、考える楽しさや駆け引き、裏をかくとい
った工夫の面白さがあります。子どもたちは、その楽しさをしっかりと受け取り、生活の
中で生かしていました。


日和山小学校の子どもたちに育ってきているのは、知識だけではありません。話をよく聞き、自分で考え、やってみようとする意欲と思考する力です。これからも、学習で身に付けた力が日常のさまざまな場面で生きて働くような教育活動を、丁寧に重ねていきたいと感じる幸せな出来事でした。


そういえば、毎朝の玄関でのじゃんけん、あいこの3連続、4連続になることが最近多
くなったようです。

#校長室