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2023.11.15

4年総合 PALRABOXさんとの交流

今,4年生では総合的な学習の時間に『バリアフリータウン牡丹山~牡丹山を“みんなにやさしい町〟に~』というテーマで福祉について学習しています。10月31日に,チーム「PALRABOX」代表の大橋佳介さんから講話をしていただきました。演題は「今,この瞬間を生きる」です。
大橋さんは脳性麻痺のため,右半身に障害を持ちながらも,脳性まひサッカー(CPサッカー)の日本でのカテゴリーを作り,CPサッカー日本代表選手の10番を背負い,キャプテンを務めた日本におけるCPサッカーの第1人者です。2002年日韓共催のワールドカップでは地元新潟で障碍者サッカーを実現しました。
そんな大橋さんも「小学生の頃は何をやってもビリだった。」と言います。「でも誰にも負けたくなかった。」と,今の大橋さんの生き方のルーツでもある小学校時代のお話を,熱く,そして子どもたちに分かりやすくユーモアを交えてお話ししてくださいました。子どもたちも大橋さんの魅力的な人柄とお話にすっかり引き込まれ,友達のように親しみを込めて相槌を打ったり,つぶやいたり,和やかな雰囲気の中での講話となりました。
事前に大橋さんは「生きた授業をしたい。」とおっしゃっていました。「きれいごとではなく,子どもたちに本音をぶつけて欲しい。そのためにどんな質問でも答えます。」という言葉の通り,子どもたちの率直な質問に本音で答えてくださいました。「障害があってよかったことはありますか?」「障害をもって生きることは簡単ですか?」の質問には,笑顔で「簡単,簡単!ぼくは障害をもって生まれて良かったよ。こうしてみんなの前で話をするような特別な存在になれたから。」と返してくださったことが印象的でした。最後に「人生は人まねではなく自分でつくるもの。生まれもった今ある環境に感謝しよう。それは当たり前のようで当たり前ではない。みんなも夢を実現しよう。それには今,この瞬間を精一杯生きることが大事。あいさつやお手伝いなど,簡単なことだよ。」と,子どもたちに力強くお話しされました。
授業後の振り返りでは,「大橋さんに障害があって良かった。おかげで出会えることができたから。」「障害は特別なことじゃないと分かった。ぼくやみんなと同じだ。」など,新たな気づきがたくさん書かれていました。本当に子どもたちと大橋さんとで作りあげた「生きた授業」となりました。

#4年生