7月19日(火)3時間目,5年1組で研究授業がありました。教科は国語,題材名は「作家で広げる私たちの読書」重松清『カレーライス』でした。黒板前面に貼られた拡大教材文,そこに貼られた子どもたち一人一人の意見表明を示すシール,本文のどこを根拠にしたのかが書き込まれたマジックの跡,教室側面に貼られたこれまでの授業の板書写真など,これまで丁寧に読み進められてきたことがよくわかる教室の様子でした。今日の授業では「最後の一文は必要なのか?」という問いで1時間進んでいきました。従来の読書指導と読解指導の両方を生かす取組で,子どもたちは互いに意見を交流させながら,文芸批評力を高めていきました。カレーライスの味についての一文でしたが,最後には「味に込められた語り手の気持ちが象徴として使われていた」ことに全員が気づきました。授業者は最後にこうまとめました。「今日の皆さんは,自然に国語の眼鏡をかけていましたね。"象徴"という文学の見方・考え方を自然に得られた皆さんはすごいですね!」私も同感です。子どもたちの素晴らしい姿でした。このような眼鏡を子どもに何種類もかけさせていくことが,どんな場面でも生きる本物の力になっていくことでしょう。私たち教師が,どんな力を子どもに付けるべきかを改めて学んだ1時間でした。授業者も子どもたちも立派でした。(文責:校長)