昨年度から結幼稚園は金融経済教育の推進園として、お店ごっこや地域のパン屋さん見学、パンの販売体験など、遊びや園生活の中で様々なお金にかかわる活動を経験してきました。今年度も子どもたちは、銀行ごっこや、金融機関の見学、電車に乗っての買い物体験など様々な活動を経験してきました。
金融経済教育の一環で、7月に年長組が育てた夏野菜をお家の方に販売しました。「野菜を売ったお金で何をしようか?」と子どもたちに問いかけると、「みんなでまた電車に乗って買い物がしたい!」という意見がかえってきました。でもそれにはお金が足りません。そこで、①野菜を売ったお金で大根の種を買い大根を育てる、②育てた大根を幼稚園のお家の方に販売することでお金を増やす ことを思いつきました。年中組にも協力してもらい、大根の栽培と大根の販売を行うことにしました。
いよいよ今日は大根販売の日です。年長組・年中組が協力して、机を運んだり、看板を取り付けたりと大根販売の会場を整えました。売り物になる大根を並べて、準備完了です。
いよいよだいこん屋さんのオープンです。「いらっしゃいませ!」「おいしい大根ですよ!」「どれでも200円です。」「お買い得ですよ!」年長児を中心に、元気な掛け声が聞こえてきました。年中児も同じようにまねをして「いらっしゃい!」とお客さんを呼び込みました。すると・・・
売れました!お家の人たちが次々と大根を買ってくれます。「お金はこっちです。」「200円です・・・ありがとうございました!」「この大根ですか?わかりました。」「ちょっと袋に入れるの手伝って。」「わかった!」・・・普段お店ごっこをたくさん楽しんでいる子どもたちです。お店役はすっかりお手の物でした。
たくさんのお客さんに大根を買ってもらい、子どもたちは大喜びでした。こうした経験を通して、「お金の価値」や「お金を稼ぐことの大変さや大切さ」、「労働の対価としてお金を得る喜び」など、子どもたちなりに感じていたと思います。